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  • 雪の結晶のように美しい姫が眠る展望台は
    氷の塔」と呼ばれていた。

    姫の胸に煌めく「ハート」が輝きを失った時、
    それは永遠の眠りを意味する・・・。

  • CAST

    雪の結晶のような美貌を持つお姫さま。
    実験が大好きな王子をそっと見守る優しい心の持ち主。

  • CAST

    王子/博士

    テレビ塔の秘密の実験室で日々実験に明け暮れる、ちょっと変わり者の王子さま。
    実験が大好きな、天才科学者。

  • PROLOGUE

  • 平和で賑やかなこの街の王子は、天才科学者でちょっと変わり者。
    テレビ塔の秘密の実験室で、毎日実験に明け暮れる日々。
    そんな王子には婚約を交わした姫がおり、ふたりは非常に仲睦まじく、
    王子はたびたび実験室で不思議な実験をして姫を喜ばせている。

  • フラスコから出る煙をハートマークに変化させたり、
    姫の誕生日には、永遠に枯れることのない花をプレゼントして愛を誓ったり。
    しかしおっちょこちょいな王子は失敗ばかり。
    それでも姫は、いつも笑って王子のそばにいてくれた。

  • ある日、実験室でふと姫が 「万華鏡のように、キラキラした花火が見てみたいわ」と呟く。
    姫の願いを叶えるべく、さっそく姫に内緒で万華鏡型花火の実験に取り掛かかる王子。

    何度も失敗を繰り返し、試行錯誤を重ね、ついに万華鏡型花火が完成。
    「やったぞ!とっても綺麗だ。これを見たら姫はどんな顔をするだろう!」

  • 花火をお披露目すると、喜びはしゃぐ姫。
    「素敵!とっても綺麗だわ!」
    万華鏡型花火は「カレイド花火」と名付けられ、街の名物となっていく。

  • フラワーカレイドに、スターカレイド、シェルカレイド・・・。
    たくさんレパートリーが増え、最後に姫に見せたのは、雪国で生まれた姫をイメージした氷のカレイド花火。
    「これは君のふるさとと、君の美しさをイメージして作った花火。その名も、スノウカレイド」

  • それは、王子が姫のために冷たい研究室で寒さに耐えて作った最大のプレゼントだった。
    姫はとても感動し、そのキラキラと美しく輝く氷の花火に、思わず手を伸ばす。

    「本当に綺麗・・・」

  • そのとき、冷たい部屋での研究で、風邪をひいてしまっていた王子が大きなくしゃみをしてしまう。
    「はっっっくしょん!」

    すると、その風圧で途端にスノウカレイドが暴走。
    なんと、近くに手を伸ばしていた姫を、一瞬にして氷づけにしてしまった。

  • 自分のせいで姫を氷づけにしてしまった後悔と、
    自分はいつも大事なところで失敗だらけだと自分を責める王子。
    王子の悲しみによって氷は街までをも凍りつかせ、
    人がいなくなり、冷たい風が吹き抜けるだけ。

  • しかし王子にはひとつ、希望があった。
    姫の胸に輝くクリスタルハートの時計。

    これが時を刻んでいる限りは、姫はきっと助かると。
    それから王子は誰も寄せ付けずテレビ塔に引きこもり、解凍実験を続けている。

  • そうしていつしか名古屋テレビ塔は、
    誰も近づかない「氷の塔」と、
    王子は「氷の博士」と
    呼ばれるようになっていった・・・。

  • STORY

  • 日はすっかり暮れ、氷の塔の展望台。
    凍った姫を運び、今日も博士の解凍実験が始まった。
    凍って動かない姫を、あの手この手で一生懸命溶かそうとする博士。
    しかし姫はあまりに冷たすぎて、とても素手では触れられない。

  • マッチに火をつけて投げるも、たちまち凍ってしまう。
    特別に調合した薬品をまいてみるが、効果はなし。
    疲れ果てた博士は、もう一度姫に触れようと手を伸ばす。
    しかし案の定、近づいただけで指先が凍ってしまうほど。

  • もう、ほんとうにダメかもしれない…姫にこの想いは届いているのだろうか…。
    楽しかったあの頃の思い出に浸り、そんなことを思う博士。
    その時、博士はあることに気がつく。
    姫の胸に輝くクリスタルハートの時計が今にも止まりそう!

    「きっとこの針が止まってしまったら姫は二度と助からない・・・!!」

  • 博士は慌ててその場にあった薬品を調合。しかしまたもや失敗。
    フラスコから出た粉によって博士がくしゃみをすると、周りが突然猛吹雪に!
    どんどんと光が弱まるハート。
    自分が死んでも、姫だけは助けなければ…。
    自身も半分凍りながらも、なんとか姫に近づく博士。
    そして、博士は捨て身の覚悟で勇気を振り絞って、姫を力のかぎり抱きしめる。

  • 「姫ーーー・・・!!!」

    分厚い氷が二人を包みこんだ。
    吹雪が止み、静まり返る氷の塔。

    果たして博士の愛の力は、冷たい氷を
    打ち砕くことができるのか・・・。